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原発再稼働「最後の条件」: 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書

大前 研一著『原発再稼働「最後の条件」: 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書』読了
今まで何冊かの福島第一原発事故に関する本を読んで来たが、この本の存在は知らなかった。この内容の報告書が事故から1年以内に出来ていたことに驚いた。もっとも大前氏はもともと原子力工学の技術者だったので、氏の経験や知識を動員すれば当然のことだろう。
また、この報告がボランティアで行われたことはそれだけ中立であるということだ。どこからも文句を言われない、言わせない内容で、しかも科学に忠実に真実に近いところをえぐり出している。
今まで疑問だった、福島第一原発であれだけの事故となったのに、震源に近かった女川原発や福島第一に近かった福島第二原発で事故が起きなかったことの解説もしてくれている。まさに目から鱗が取れた解説だ。要はこれら3つの原発はどれもきわめてシビアな状況だったが、かろうじて外部電源が残っていたり、非常用発電機のいくつかが無事だったからシビアアクシデントまでは至らなかっただけだ。福島第一はそれらの外部電源、非常用発電機のすべてがだめになったためにこれほどまでの事故となってしまった。
こう解説されると、電源の確保がいかに大事かということが言える。そういったことが次の原発を動かすことに対する知見となるのだ。単に原発は危険だから動かすのはだめだと頭ごなしに言っているだけでは何の解決にもならない。使用済み核燃料は原発に溜まっているのだから。そのことだって心配しなければならないのだ。
非常にわかりやすい解説で腹に落ちる内容だった。やっぱり世界の大前研一だ。

原発再稼働「最後の条件」: 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書
原発再稼働「最後の条件」: 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書大前 研一

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コメント

安全は大好きだ。神話も好きだ。安全神話作りは得意で、すぐに信じられる。広めるのもたやすい。
我が国の国策は、安全神話と深く関係しているに違いない。
だが、最悪のシナリオを想定するのはひどく難しい。恣意の人ならそうなる。
これは、平和ボケのようなものか。

太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も投降して、75000人以上の将兵の命を救った。
太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるし、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。
日本人の指導者には、作戦の成否を予測する力はないのか。
人命の尊重はどのように考えられていたのであろうか。

それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。
不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

わかっている、わかっている。皆、わかっている。
ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
十二歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。教養がない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、

白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。
我々は、自らは望むことなく危機に陥る民族なのか。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿: noga | 2013/04/05 00:32

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