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フライ・バイ・ワイヤ

石持 浅海著『フライ・バイ・ワイヤ』読了
ちょっと未来のお話。
高校にロボットがやってくる。病院から出られない少女がロボットを使って通学する。遠隔操作で動くロボットがやってきたという話。
ロボットの遠隔操作なんだから、実際にはどうやっているのかわからない。勉強もあえて学校に来なくてもできるのだろうけど、高校生活を送るという意味で通学する環境を作る。だから、試験もちゃんとやっているのかどうかを疑われてしまう。しかも進学クラスでトップの成績を取ってしまったりするものだから、疑われるのもしかたがない。
そんな中でロボットの周りで殺人事件が起きる。それはロボットが関係するのか、それとも普通の学園ものの動機なのか。なかなか考えさせられる話だ。
結局少女は昏睡状態だったのだが、手術を受けるところでおしまいとなる。
非常に面白いシチュエーションで、確かにちょっとあり得ないかもしれないけど、それをあり得なくない様に書いていく著者の才能はすばらしい。
ちなみに表題のフライ・バイ・ワイヤは飛行機などで、制御する系統のことをいう。今では機械制御・コンピュータ制御となってしまったから、爆撃機や戦闘機も遠隔で制御できてしまう。無人の飛行機が他国を攻撃するのに操縦士は自宅から通って、遠隔操縦室に入り、9時17時で仕事の様に出来てしまうということだ。ゲームを取り越えて恐ろしい時代となったものだ。

フライ・バイ・ワイヤ
フライ・バイ・ワイヤ石持 浅海

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