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シャッター通りの死にぞこない

福澤 徹三著『シャッター通りの死にぞこない』読了
気に入った作家は立て続けに読んでみる主義なので、手に取った作品。
意外に面白かった。
金貸しの下っ端が上に逆らって金を奪って地方都市に逃げ込む。そこは寂れに寂れた地方都市。どうしようもないシャッター通りだが、そこに潜り込んで活性化に手を貸すことになる。
その状況で始まるドタバタ劇を描いているが、今や日本中こんな感じだろうね。都会がいいというわけではないが、地方はどんよりしているね。せいぜい大型スーパーが進出できるだけの土地があるところならいいのだけど、ヘタに商店街とかあるとどうしようもない。今や商店街とかなんとか通りというのは記念物と化している。
時代の流れだけど、本当に商店が無くなってみんなアマゾンで買う様になったらどうなんだろう。そのときに送料無料をやめちゃったりしてさ。聞くところによればアマゾンは一部の商品では仕入れ値以下で販売しているとか。どうやってもうけているのかよくわからないが、物量作戦で他の店がみんなやめてしまうまで戦って、独占状態を作り出してそのあと儲けようとしているのか。
地方にもちゃんと住んでいる人もいれば、案外住むのも楽なことも多い。それが過疎化になってしまうと日本全体としては負担が増えちゃうんじゃないかね。
いろいろ考えさせられる。この本はそんなに重い話ではないけどね。

シャッター通りの死にぞこない
シャッター通りの死にぞこない福澤 徹三

双葉社 2012-03-21
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