煽動者
石持 浅海著『煽動者』読了
インフルエンザで寝込んでいる中、読んだ本その1。
独特な環境を形成してそこで起きる殺人事件を推理する著者の好きなパターンのミステリー。
今回の舞台はレジスタンス組織で合宿中の事件。レジスタンスという地下組織に選ばれてあつまった数名の男女。それぞれコードネームで呼ばれ、本名は隠しており、指定の場所に集まり、作業を終えればそれぞれ散らばって普段は接触することがないという特殊な環境を作り出す。そして、ある意味合宿所という密室を作り出し、そこで殺人事件が起きる。
地下組織の性格上、警察沙汰にできないので、いわゆる捜査は行われない。組織が始末して、作業を継続する様に指示が出される。犯人は残ったメンバーの中にいることはほぼ確実だが、作業は継続。翌週また集まることとして、いったん解散する。
翌週集合すると一名欠席者が出る。この欠席者が犯人か。それともまだ犯人は残ったメンバーの中にいるのか。さらに殺人が行われ・・・。
なかなか特殊なシチュエーションのなかで物語が繰り広げられるが、意外に話に引き込まれてしまう。それだけ話の展開が面白いということだろう。ある意味密室ものを再展開してくれている。
煽動者 | |
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