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ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場

布施 祐仁著『ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場』読了
どこかの書評にでていたので読んだ。
なかなか原発内部の状況は情報が公開されていないのでわからない。東京電力の公式発表か政府の情報ぐらいしかない。なんとかがんばって廃炉に向けた作業をしているのだろうけど、結局のところ人間が作業をしなければならないので、ひたすら放射線をどれだけ浴びて大丈夫かを考えながら作業させることとなる。
この本ではその実際の作業者に取材を行って書いている。中でも下請けの多重構造によって中間搾取され普通の建設作業程度の日当しか出されないような過酷な作業現場もあることがわかる。
また、上記の放射線管理の関係で一日の作業時間や年間の作業時間数が限られた中で人間が行わなければならないので、本当に収束まで持っていけるのか非常に疑問だ。
もともと原発は厳密な放射性物質の管理を行った上でやっと稼働できる代物なので、今回の様に多くの放射性物質をまき散らしてしまった現場では何事も初めてのこととなる。これからどんどん難しい状況になってくるだろう。それを克服できる手段はあるのか。改めて先の全く見えない状況を再認識してしまった。
コントロールのできなくなったものを再度制御するのは難しい。また、一度起きてしまったことを元に戻すのは難しいことがわかった。

ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場
ルポ イチエフ――福島第一原発レベル7の現場布施 祐仁

岩波書店 2012-09-28
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検証 東電テレビ会議 低線量放射線被曝――チェルノブイリから福島へ (叢書 震災と社会) 4つの「原発事故調」を比較・検証するー福島原発事故 13のなぜ? 原発報道-東京新聞はこう伝えた フタバから遠く離れて――避難所からみた原発と日本社会

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コメント

 原子力発電所の内部は 日々変化しているし、誰にもどうなっているのか解らない気がする。
 休止中の原子力発電所だって、どうなっているのか‥
 とにかく嫌なもの、解決できない避けて通りたいこと、逃げているような気がする。本当に廃炉にするなら国が責任を持って 廃炉の過程を 表にして提示してほしい。解決できない危険をかかえたまま、他国に売り込まないでほしい。人は自然と共存して生きている。

投稿: 栞子 | 2013/07/14 15:30

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