なれる!SE 2 基礎から学ぶ?運用構築
夏海 公司著『なれる!SE 2 基礎から学ぶ?運用構築』読了
今回は運用の話。開発、構築と運用の戦いとなる。
SIではどこにでもある話だろうけど、うちの会社でも運用をわかっていない開発の人って多いんだよね。作って終了と思っているから。システムは作るのも大事だし大変だけど、それを動かしてなんぼの世界で、ちゃんと動くためにはいろいろやらなければならないのだよ。知っているかい。
昔は分業がされていなかったから、作った人が運用もやっていた時代もあったけど、だんだん分業化されてくるに従って、作る人と運用する人がわかれてしまった。どうやってシステムを動かすかを考えて設計しないととんでもないことになる。要は出来上がってから使えないシステムになっちゃうってことだ。
一昨年みずほ銀行のシステムが大きな障害を起こしたけれど、あれこそまさに動かすことを考えずに作って、その場限りの修正を繰り返した結果、動かしている中でちょっとしたミスがとんでもない事態を生み出し、しかもその復旧がとんでもなく難しくなってしまった例だ。それがわからない人が多すぎる。一度運用する場面に立ってみればわかるよ。どれだけ大変か。毎日同じレベルでシステムを動かすには本当に大変なことなんだ。
さて、本の内容としては新たな登場人物”梢”さんがでてくるが、スーパー運用エンジニアなんだとか。確かに、運用のこつをよくわかっているエンジニアはいるよね。でも、その人に頼ってしまうとシステムは動かない。だって、その人を24時間働かせるわけにはいかないしね。
しかし、よくわかっているね。この著者は。驚いてしまう。
しかも、日本のDCのことまで知っている。日本で一番暑い場所にあるDCとかね。あとがきに書かれている焼津はうちに会社だわね。ダークファイバがこわいってどういうことだろうね。
この先も楽しみ。次は営業・提案だとか。
なれる!SE 2 基礎から学ぶ?運用構築 (電撃文庫 な 12-7) | |
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