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ジェノサイド

高野 和明著『ジェノサイド』読了
このミス一位(2011)
たしかにその評価だと思った。
主人公は大学院に通う学生。薬学の創薬を専攻しているが、父親を急な病で亡くす。その父親からメールが届く。もし、不測の事態が起きた場合には代理でメールを送る様にしていた。(うーん、設定がすごい。リアルすぎる。)
かたや、アフリカ奥地で現地のピグミー族の集団を殺害するような命令を帯びた民間軍事集団が奥地に進む。
父からのメールには、書斎にある昔読んだ本を見る様に指示が書かれている。メールでは盗み見される恐れがあるので、詳しいことは物理的な手段で渡す。(これもリアルだ。)その指示には、とある場所に言って、与えられたパソコンと実験器具を使ってとある治療薬を作れと。それがどのようにつながって行くのか。
アマゾンの奥地では、驚きの新人類が生まれていた。そして、その姉が日本につれられて生活している。なんて展開なんだろう。
それらが結びついて、大団円となる。(かなり途中をはしょってしまったけど。)
ここに書かれた科学技術周りはかなり綿密な取材を行って、正確な記述をしていると思う。30年前に大学で有機化学をかじった自分としては、そう簡単に化学反応をコントロールできるとは思わないが、うまくやれば目的の物質を作り分離できる技術の集積はかなり出来ているのだろう。最近は創薬の大部分はコンピューターで行うんだね。闇雲に化合物を作って、対象実験を行うわけではないんだ。
いやー、これだけの小説を破綻無くまとめ切れていることに脱帽した。
次の作も期待した。

ジェノサイド
ジェノサイド高野 和明

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