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はぶらし

近藤 史恵著『はぶらし』読了
主人公は30代後半の女性。マンション持ちのワークウーマン。
高校の時のそんなに付き合いのなかった同級生から電話がかかる。
離婚して子供がいるが生活苦で友人宅を転々としている。ついては1週間子供とともに居候させてもらえないかと頼まれる。しかたなく了解するが1週間がそれで終わらず、就職はできず。こちらが仕事を紹介すると、そこは嫌だという。
結局のところ、子供を残して失踪。しかたなく離婚した父親を捜して子供を引き取ってもらう。
表題のはぶらしは居候に入った際にはぶらしを貸してくれといわれて、新品をおろしたが、翌日コンビニで買ったからとその使用済みを返されて、違和感を感じたところから来ているのかな。
まあ、ありそうな話ではなる。離婚して子持ちの女性はなかなか就職もできないし、給料も少ないし、セクハラやパワハラもあるだろうし。でも、実際に友人だからといって手を差し伸べるのもできないだろうね。普通の感覚として、面倒に巻き込まれたくないからね。
なかなか臨場感もあっておもしろい小説だった。登場人物が少なくて、物語に入っていけた。

はぶらし
はぶらし近藤 史恵

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