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あなたが愛した記憶

誉田 哲也著『あなたが愛した記憶』読了
連続強姦殺人からはじまる。そもそもこんなことをやる犯人は正常ではない。結局妊娠できなかったので、殺害してしまう。では、なぜ、そうまでして妊娠させたいのか。
途中から、オカルトチックになってきたのがなんとなくしっくり来ないけれど、世の中にはこのように親の記憶を受け継いで生きている人がいるのかもしれない。
普段なんとなくやっていることや生まれて初めてやることがなんとなくうまくいくことなど、もしかしたら遺伝子の中にそういった経験を埋め込んでいるのかなと思ってしまうが、それを発展させて意識として長生きさせるために、親の記憶・意識を子に伝えるというか乗っ取るというか、そういうことができたのなら。
そうだとすると、単に妊娠をさせたいだけという冒頭の犯罪も動機としては理解できる。そうはできないとわかっているけど、もしそういったことが出来たら、楽しいのか。自分だけでなく、周りのみんなもそうなら、とか、かみさんもいっしょならとか思うけど、結局そうはならないのだよね。
一生は一度だけだから、儚いのだ。だから、一生懸命生きるしかないのだ。

あなたが愛した記憶
あなたが愛した記憶誉田 哲也

集英社 2012-06-05
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