diary

逢坂 剛著『カディスの赤い星』読了
１９８６年の作だとか。著者のことをいままで全く知らなかった。なぜなんだろう。
本作は直木賞も受賞している名著。
舞台は１９７０年代のスペイン。PR会社を経営している主人公のところに楽器会社から依頼があり、そのつながりでスペインの楽器製作者のお世話をすることとなる。この楽器製作者から１０年前に日本から訪ねてきたカルロスという男を捜してくれるよう頼まれる。
実はそのところが大事にしていたギターを奪って逃げたので、ギターを取り戻すために男を捜していた。主人公はギターを追ってスペインまで渡り、命がけの追跡劇が繰り広げられる。
ハードボイルド、サスペンス、そして恋愛小説の要素までぶち込んだ大作。
今まで読んでいなかったのが残念なくらい。
スペイン旅行に行く方は飛行機の中で読むのにちょうどいいかな。時代背景はさすがに２５年前なのでちょっと古さを感じるが、それ以外は今読んでも非常に面白い。
新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)
逢坂 剛



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