« 転迷―隠蔽捜査〈4〉 | トップページ | 県庁おもてなし課 »

ラバー・ソウル

井上 夢人著『ラバー・ソウル』読了
著者の本を読むのはひさしぶり。
基本的にはモデルのストーカーを中心とした殺人事件だが、それを登場人物の語りでそれぞれを書き分けている。その通りに受け取って行けば普通のストーカーによる殺人事件なのだが、最後にどんでん返しが起きる。
だれが本当の犯人で、何が正しいのか。本人語りなので信じてしまうが、真実を語っているかどうかはわからない。そこをうまく使った小説になっている。
最後まで、ふつうのストーカーの話と思えてしまったので、読んでいる途中はあまり面白くなかったが、最後まで読んでやっと面白さがわかった。
なかなか疲れるけど。

ラバー・ソウル
ラバー・ソウル井上 夢人

講談社 2012-06-02
売り上げランキング : 37955

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
きみはいい子 (一般書) 魔法使いの弟子たち ダブル・プロット (講談社文庫) 微笑む人 新月譚

|

« 転迷―隠蔽捜査〈4〉 | トップページ | 県庁おもてなし課 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ラバー・ソウル:

« 転迷―隠蔽捜査〈4〉 | トップページ | 県庁おもてなし課 »