« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »

県庁おもてなし課

有川 浩著『県庁おもてなし課』読了
著者の実体験を含めて、小説としてしまったもの。
高知県にはほんとうにおもてなし課があるらしい。
観光として目に留まるためにはいろいろなことをしていかなければならない。
世の中、ネット社会となってしまい、若者の多くはネットで旅行を選択する。ネットで検索できなければ、そこにはいかないだろう。
10年以上前にすべてネットで予約して鹿児島に旅行に行った時は少し不安があったが、今や飛行機、レンタカー、宿泊などネットで予約できないものはない。逆に電話で予約なんて面倒でしょうがない。それが売りの高級旅館やホテルがあるのかもしれないが、そういったところは省いてでもほかのところにコストを掛けてもらった方がこちらとしてはいい。
そういったお客様の目線が足りないサービスは世に多くある。お役所のやるものもそうだ。コスト意識がないのだから当たり前かもしれないが。
実話も含めて、ばっさり切ってもらえた高知県はある意味すごい。この本の読者は高知県に行ってみたくなるだろう。これほどの広告効果はなかなか出せないだろう。
いままでの著者の本に比べてラブコメの内容は少ないけど、非常に愛情のこもった作品となっている。

県庁おもてなし課
県庁おもてなし課有川 浩

角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-03-29
売り上げランキング : 1908

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
空飛ぶ広報室 ヒア・カムズ・ザ・サン キケン 植物図鑑 ストーリー・セラー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラバー・ソウル

井上 夢人著『ラバー・ソウル』読了
著者の本を読むのはひさしぶり。
基本的にはモデルのストーカーを中心とした殺人事件だが、それを登場人物の語りでそれぞれを書き分けている。その通りに受け取って行けば普通のストーカーによる殺人事件なのだが、最後にどんでん返しが起きる。
だれが本当の犯人で、何が正しいのか。本人語りなので信じてしまうが、真実を語っているかどうかはわからない。そこをうまく使った小説になっている。
最後まで、ふつうのストーカーの話と思えてしまったので、読んでいる途中はあまり面白くなかったが、最後まで読んでやっと面白さがわかった。
なかなか疲れるけど。

ラバー・ソウル
ラバー・ソウル井上 夢人

講談社 2012-06-02
売り上げランキング : 37955

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
きみはいい子 (一般書) 魔法使いの弟子たち ダブル・プロット (講談社文庫) 微笑む人 新月譚

| | コメント (0) | トラックバック (0)

転迷―隠蔽捜査〈4〉

今野 敏著『転迷―隠蔽捜査〈4〉』読了
シリーズ第4作
このシリーズはどれを読んでも面白い。
エリートキャリアだった主人公が不祥事から警察署長となり、そこで起きる事件を何となく解決して行く。
警察署長はキャリアなりたてが勉強のために行くか、ロートルが最後の名誉職で行くかそんな感じだったのが、キャリア崩れが黙々と仕事をするのはおもしろい。合理的なところがいい。そう合理的に進めないのが官僚組織であり、その典型が警察組織なんだろう。そこをあくまで合理的に処理するからおもしろい。
でも、こういったことはないんだろうなと思って読むから、おもしろいのだろう。
続きを希望。

転迷―隠蔽捜査〈4〉
転迷―隠蔽捜査〈4〉今野 敏

新潮社 2011-09
売り上げランキング : 5503

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫) 同期 (講談社文庫) 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) 隠蔽捜査 (新潮文庫) 初陣 隠蔽捜査〈3.5〉

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者

ジョージ G.スピーロ著『ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者』読了
正直、この予想がどんなものかはちっともわからなかったが、その謎に挑んだ人たちのエピソードは面白かった。最終的に予想は証明されて、予想ではなくなって、定理となるのだろうけど、証明を行ったロシアの数学者はなかなか表に出てこない人で、数学を究めた人というのはそういうことなんだろうか。
先日京大の教授がABC予想を証明したとか。この予想もはっきりとは理解できないのだけど、この予想を使えばフェルマーの最終定理も証明できてしまうということで、いろいろあるのね。
少しくらいは本質のところで理解したかったが、50歳を過ぎた頭では柔軟性が欠如してしまってついて行けないのが実情。
残念無念。

ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者
ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者ジョージ G.スピーロ 志摩 亜希子

早川書房 2007-12-19
売り上げランキング : 219639

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
フェルマーの最終定理 (新潮文庫) 完全なる証明 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (新潮文庫) 素数に憑かれた人たち ~リーマン予想への挑戦~ ポアンカレ予想を解いた数学者

| | コメント (0) | トラックバック (0)

あなたの本

誉田 哲也著『あなたの本』読了
短編集。とくにつながりもない。
表題作は未来の書かれている日記の話。
小学生の頃、父親の書斎であなたの本と書かれて書籍を見つけて、ぱらぱら見てみる。誕生からこれまでの記録が書かれていた。そのさき、中学で運動部ではなく文化部に入ることや高校受験に失敗し2番目の志望校に行くことが書かれている。そのときはなんだろうと疑問に思ったが、その後、その通りとなる。父親が死亡したあとで、もう一度この本を見つけ、その通りとなっていることがわかる。
本当は未来のことが読みたいのだが、そうなると先のことが不安となってしまうので、読まずにいるが、妻が亡くなり、もう一度読み返すと事実とこの本の記述に違いが・・・
なんとも味わいのある短編だ。そういった小粒でもぴりりと辛い作品が詰まっている。非常に読み応えがあった。

あなたの本
あなたの本誉田 哲也

中央公論新社 2012-02-24
売り上げランキング : 110039

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
あなたが愛した記憶 誉田哲也 All Works ドルチェ 幸せの条件 痛み

| | コメント (0) | トラックバック (0)

玩具店の英雄 座間味くんの推理

石持 浅海著『玩具店の英雄 座間味くんの推理』読了
連作短編集
主人公は警視庁の警部(男性)と科学警察研究所の女性研究員、あと座間味くんという探偵役。
警察の様々な場面で成功と失敗の事例を集めている女性警察員に、さまざまな事件での背景や裏側を探偵役が推理するというもの。
なかなかそれぞれの作品が小気味よいので、すんなり読めるし、すっと入って行く感じ。案外意外な内容が明かされるのでおもしろい。
最後に女性研究員が結婚するところで終わりとなるが、この短編シリーズは続けてほしいな。

玩具店の英雄 座間味くんの推理
玩具店の英雄 座間味くんの推理石持 浅海

光文社 2012-04-18
売り上げランキング : 246755

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫) 彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ) トラップ・ハウス 八月の魔法使い (光文社文庫) 夜の国のクーパー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブレイズメス1990

海堂 尊著『ブレイズメス1990』読了
世界的な心臓外科医をモンテカルロからつれてきて、心臓外科専門の病院を作る話。現実に話に近いのかな。
手術なんか本当に医者の技術がまさしく出るもの。自分は手術なんてそれほどしたとはないのだけれど、よく行く歯医者なんかはここまで出来るねって感心してしまうくらい手際がいい。技量なんだとおもうけどすごい技だわ。
心臓手術なんか、まさにその技の集大成なんだろう。デジタルに慣れてくるとすぐ拡大をしてしまうけど、現実の人の体では拡大して縫うなんてできないからな。0.5ミリ単位で血管をつないで行って、最終的に血液をちゃんと通して、漏れない様にするなんてすごいことだよ。
あと、この中に出てくる医療とお金の話。現実にはそうなんだよ。それを表立っては言わなかった。同じ手術を必要としている金持ちと貧乏人がいて、手術にさける人は限られている場合にどちらを優先してやるか。難しい判断だね。くじ引きとかでもいいかもしれないし、より確実にできる方でもいいかもしれない。お金で判断しても仕方がないところもあるよ。
まあ、医者も人間だから、そうきっちり動けないし。夜寝なきゃあちゃんとした手術だって出来ない。そういう人は夜勤なんてやっている場合ではない。分業なんだろうね。
いかに効率を上げるかも大きな命題なんだわ。
なかなか考えさせられる内容だった。
ただ、この小説が訴えたかったことはなんだったんだろう。壮大な序章なんだろうか。

ブレイズメス1990
ブレイズメス1990海堂 尊

講談社 2010-07-16
売り上げランキング : 183344

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
アリアドネの弾丸(上) (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) アリアドネの弾丸(下) (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 新装版 ブラックペアン1988 (講談社文庫) 極北クレイマー 上 (朝日文庫) 極北クレイマー 下 (朝日文庫)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

赤目小僧いや小僧ではない 結膜下出血

昨日の出来事。
朝、川の土手の草刈りがあったので、それに出て帰ってきたらかみさんが”目が赤い”と言う。
鏡を見たら、左目の左側が真っ赤くなっている。自覚症状なし。
これを見ると気分が悪くなるかも知れないので、下に写真を載せる。

心配になって、休日診療の眼科に駆け込む。
普通に視力測定とか眼圧とか測って、先生の診察に。
全く問題なしで、朝日新聞の解説記事をもらってきた。”結膜下出血”だと。
自然に消えるが、目薬あげるから、1週間ほど指してって。
薬代も含めて、3,700円。
まあ、安心したからいいけど。

ちなみに今日会社に行ったけど、気がついて聞いてくれたのは二人だけ。

説明によれば、中高年に多いとか。

何ともなくてよかったけどね。

これが赤目小僧の証拠写真。怖いね、これじゃ。

Imgp0567


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »