TSUNAMI 津波
高嶋 哲夫著『TSUNAMI 津波』読了
前から気になっていた本。
この小説は2005年の出版だが、今回の東日本大震災で起きるようなことを描いている。
東海、東南海のトラフが同時にずれることによって起きる大きな地震と津波。しかも、最初に前震が起き、それでみんな東海地震が起きてしまったと勘違いして、その後の地震を甘く見てしまった。
あたかも予想されていることを書き切った感じ。そのくらい東海地震は当たり前だったのだが、それが東北沖で実際に起きてしまったということ。
なかでも浜岡原子力発電所に似た記述も出てくるが、小説の中には作業員一名の決死の作業によってメルトダウンはさけられている。作業を行った方は被曝で亡くなっているが。まさに小説ではこういう感じで済んだけど、現実はそう簡単ではなかった。
おそらく、出版当時はそれほど話題にもならなかったとも思えるが、ある程度予想で来た事柄だったことがよくわかる。ただ、場所はね。もうすぐくる東海地震ではこの小説と同じことが起きない様にしないと。
ちなみに小説では次に関東直下の地震がくる予想をしている。私も次は関東直下の地震ではないかと思っている。東海地震は世界で唯一予知できるかもしれない可能性を残している巨大地震だ。関東はおそらく突然くる。大丈夫なのか。
TSUNAMI 津波 | |
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