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すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇

今野 浩著『すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇』読了
著者のほかの本が書評に出ていた関係で、図書館から借りた本。
ほぼ実録のドキュメンタリーだろう。
このモーレツ天才助教授とは故白川浩教授のことだ。最終的には東工大の教授になったが、著者の元で助手から歩んだ大学人生が描かれている。
分野としては金融工学だ。わたしのようなオールドファッションの工学部出には金融工学などというものが工学部にあること自体が不思議だ。工学部は実学、理学部が理論だと理解してきた。金融工学はそもそも金融関係で非常に数学を駆使してデリバティブとか為替取引とか新たな金融商品を作ったりなどに使われる学問らしい。全然理解できないのは古い人間だからかもしれない。そもそも数学は学術だし、それを駆使するのが工学というのもなんだなぁ。
そういう意味では情報工学も理解できない。まあ、私のような化学で試験管を振ったり、ビーカーで薬品を混ぜる実験をひたすら大学時代にやってきて、いまは全く畑違いのIT系でデータセンタのお守りをしている人間もめずらしいかもしれない。
それで、主人公は金融工学では日本を代表する先生だったらしい。だが、働き過ぎと肝炎のキャリアだったことから、肝炎→肝硬変→肝ガンとすすんで若くして帰らぬ人になってしまったらしい。残念だわ。

著者も同じく金融工学やオペレーションズリサーチを研究してきたらしいが、非常に文章がこなれている。読みやすい。このほかの本も読んでみたくなる。

すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇
すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇今野 浩

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工学部ヒラノ教授の事件ファイル 工学部ヒラノ教授 大学教授という仕事 「金融工学」は何をしてきたのか(日経プレミアシリーズ) スプートニクの落とし子たち

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