怪物はささやく
パトリック ネス著『怪物はささやく』読了
どこかの書評ででていたので、図書館で借りた。この本、夏休みの読書感想文の本だった。中学生向け。
ちょっと中学生には難しいのではないかと思うけど。
主人公はイギリスに住む13歳の男の子。両親は離婚し、母親と住んでいる。母親は重い病気(たぶん癌とか)の闘病中。副作用と闘っている。そのことが学校でみんなが知ってしまい、腫れ物を扱う様になる。そのうちにいじめも起きる。(どこでもある話か。日本だけではなかったのね。いじめって)
そんなある日、夢の中で怪物に出会う。イチイの木の怪物だ。少年に3つの物語を話す。そのあと、4つめの話は少年が怪物に話すだろうと語る。
怪物が話す話は、単なる勧善懲悪でもなく、悪者がどちらかわからない話になっている。そこから、怪物は少年に真実を語れと。
母親の病気はどんどん悪くなる。期待した薬はきかなくなり、もはや手のうちようもなくなる。母親との別れの時、少年は真実を話す。
なかなか難しい主題だ。思春期の少年にかわいそうなくらいの境遇。少年にとっての真実を語るとはなんなのか。難しい。2回読んだけど、主題はなんとなくしかわからなかった。
この本で感想文書くのは難しいだろうね。まあ、いろいろな解釈は出来るから、じぶんの思ったなりに書けばいいのだとすれば、書けるかもしれないが。
イラストも印象的だ。原書はヤングアダルト向けらしいので、原書で読んでもいけるかもしれない。
怪物はささやく | |
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