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完全なる首長竜の日

乾 緑郎著『完全なる首長竜の日』読了
このミス大賞だったかな。新人としてはすごい。ミステリーの要素は少ないが。
主人公は女性漫画家で、弟が病院で入院中。植物状態に近いが、最近開発されたという意識下にアクセスする装置で姉とアクセスする。まあ、夢の中に入り込む感覚ととらえればいいのか。意識かに入り込み、弟の自殺の理由を聞こうとする。その状況と現実が微妙に交錯して行き、最後には大どんでん返しがあるのだが。
夢と現実が交錯する話として『胡蝶の夢』がでてくる、どちらが現実なのかわからなくなるという話だ。実際に現実感のある夢を見てしまったりすると、現実にそれが起きたことではないかと思ってしまったり、急に昔のことを思い出したり。昔ホーガンの小説で『仮想空間計画』というものがあった。コンピュータで作られた仮想現実のなかで、それぞれの人が別の生き方をするというような話だった気がするが、まさに現実と作られたものの区別がなくなってしまう話だ。
なんとなく感覚的にはわかる。今生きているこの世界が本当に現実なのか。考えすぎると別の世界に行ってしまいそうだから、やめておいた方がいい。現実逃避か。

完全なる首長竜の日
完全なる首長竜の日乾 緑郎

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