警官の条件
佐々木 譲著『警官の条件』読了
『警官の血』の続編的な小説。どなたかが言っていたが、『警官の血』は大河ドラマだったが、こちらは二人の警察官に焦点を当てた刑事ものになっている。
暴力団系の担当で刑事からはずれた感じの主人公の一人が、監察で逮捕されるところから始まる。情報を得るためなら、多少の法を破ることをやる、警察から外れた感じが、上層部で目障りとなり、警察を追われるが、その後の不祥事で、復帰する。最終的には警察官として犯人を検挙し、殉職するが、ちょっと著者の思い入れが入りすぎている感がして、重い感じの読後感だ。
最近の警察の不祥事やら、不作為やらが組織としての疲弊を表しているのか。警察だけでなく、教師も教育委員会も社会全体が疲弊している感じは十分する日本だが、取り締まる側の警察はしっかりしてもらいたいものだ。
そういえば、先日ある事件(こちらは被害者)で警察の事情聴取を受けたが、なんだかお役所的でどうなんだろうって思ってしまった。また調書取りにくるっていいってたけど、3ヶ月ぐらい後だとか。わすれちゃうよ。そんな向こうじゃ。しかも、専門的、技術的な事件なんで、向こうもわからない感じはぷんぷんだし。そりゃそうだろうと思うよ、IT系の犯罪なんだからね。わからないのも仕方がない。田舎はこんなもんだけど、IT系の犯罪はワールドワイド化、クラウド化しているからね。全世界が攻撃対象。全世界から攻撃されちゃうかもしれないんだから。恐ろしい世の中になっちゃったね。
この小説とはまったく関係ない話でした。
警官の条件 | |
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