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彼女が追ってくる

石持浅海著『彼女が追ってくる』読了
犯人と犯行が語られているミステリー。
会社の友人たちが集まった同窓会のような集まりで、その夜に一人の女が殺される。犯人は昔同僚だった女性。計画的犯行でうまく犯行を隠したりしているが、結局一人の探偵役の女性に見破られてしまう。
実は殺そうとした女性に、逆に殺されそうになっていたりして、複雑な状況だったりする。最後の場面では復讐的に犯人は死んでしまうのか。
こういった作品を著者は多く書いているが、心理描写を楽しむ系ミステリーがお好きな方にはおすすめだろう。

彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)
彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)石持浅海

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探偵、暁に走る

東 直己著『探偵、暁に走る』読了
ススキノ探偵シリーズの書き下ろし長編
探偵はいつものように携帯電話は持たず、PCのメールとバーの電話で連絡を取り合う。
今回はたまたま知り合ったイラストレーターが殺されたことから、その犯人を追う。登場人物はほとんど変わらず、やくざやバーの店主、クラブのママ、知り合いのバーさんなど多彩だが、結構面白い。今回も危うく殺されそうになったが、寸でのところで助けられる。
シリーズを逆に読んでいる形になっているが、特に問題もなく読めている。まだ”華”との出会いの場面は出てこないので、もう少し戻らないとだめか。
シリーズは最近映画化されたので、この辺りも映画化すれば結構面白いのではないかと思う。
次は”ライトグッバイ”かな。

探偵、暁に走る (ハヤカワ・ミステリワールド)
探偵、暁に走る (ハヤカワ・ミステリワールド)東 直己

早川書房 2007-11
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高松神社 池宮神社

正月に神社にお参りに行ったのを忘れていた。
久しぶりにカメラをパソコンにつないだら出てきた。
この日(1/9)に行ったのは御前崎市にある高松神社
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結構な高台にある。階段をひたすら上る。
正月だけど、さすがにこの日は人もいなかった。
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正面から見た遠州灘。
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今は停止中の浜岡原発が遠くに見える。
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そのあと、桜ヶ池の池宮神社に。
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池はこんな感じだった。
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さくら棒(おかし)を買って帰途につく。

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ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争

手嶋 龍一著『ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争』読了
昨年から今年に掛けてはいろいろな出来事があった1年だろう。
日本では大震災があり、アメリカでは9.11の首謀者であるウサマ・ビンラディンがやっと処刑された。
これらの事柄をインテリジェンス:情報として国家がどのようにとらえていたのかを解き明かしてくれるのが本書だ。簡単にいうと、アメリカは膨大な国家予算をつかって、情報の収集や分析を行って、自国の利益を最大化しようとして行動している。日本にはその機能がない。
国は強ければ強いほど、他の国からは頼られるか、敵対される。アメリカは特にそんなに強い意志はないのかもしれないが、自国のやり方で進めようとする。相手の国のことを考えることもあるのだろうけど、大体は自国の都合で行動してしまう。それが相手の国に軋轢を生む。まあ、大国なんで仕方がないのかもしれない。そうでなければ、常に勝つことも出来ないのだろう。
ビンラディンが亡くなって、安定に向かうかといえばそうではない。アメと鞭、いや、太陽と北風ではないが、やり方を誤るとまた戦争が起きる。これだけ中東の戦争で経済は疲弊しているのに、自国の軍需産業のために、また戦争に走るかもしれない。今度はイランだ。次は北朝鮮かもしれない。
そんななか、能天気な日本政府はどこに行くのか。普天間の問題は混迷を深めてしまったし、内政も問題だらけだ。大元の問題を作り出した自民党と公明党は知らんぷりだし、解散だ、選挙だとふれ回っている。これで政権を取ったら、うまく立ち回れるのだとしたら、いま、その案を出すべきではないのか。どうせ、案などないものを。
ここまで来たら、一度リセットできないものか。大前研一先生が言っているガラガラポンをしてもらいたいものだと思ってしまう。

ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争
ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争手嶋 龍一

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感染遊戯

誉田哲也著『感染遊戯』読了
姫川シリーズの横っちょの連作短編集。
公務員の不作為や間違った行いによって出た被害者がその担当だった公務員を次々と殺していく。背景は薬害エイズであったり、年金の不払いであったり、外務省の裏金作りであったり。昔で言えば天誅かな。
そう簡単に殺人なんか出来ないと思うのだけど、ついこないだもファミレスで拳銃発砲事件があったりしたので、案外その筋のルートで拳銃とかは簡単に手に入っちゃったりするのかしら。海外に行けば、拳銃を撃たせてくれるところもあるから、練習も出来るし。
まあ、普通の国民感情として薬害エイズのような意図的な不作為でキャリアになってしまった人は本当に悔しいだろう。それに対して、その責任者が責任を取らない。責任を取らないばかりでなく、後の担当者がその担当者を守ろうとする。ムラ社会の典型が国家公務員の組織かもしれない。
人がやることだから、誤りは当然ある。それを評価してただしていい方向に向かうということすら出来ない。腐った組織はそう簡単にはきれいにならない。一度ゼロクリアが出来れば簡単なんだけど。
政治家はコロコロ変わるし、首相も年ごとに変わる。でも、行政は組織として継続する。それがうまく回っている時はよかったのだろう。公僕としての気構えがしっかりできている人たちが公務員であればいいのだろうけど、人間だからね。やっぱりいい人も入れば、悪い人もいるのだよ。そんな人たちの作った行政の中で我々は生きていかなければならないのだ。年金が将来無くなるって心配しているけど、今の40代の人たちがそうそう長生きするとは思えない。ぶくぶく太っている人ばかりで、成人病でけっこうころっていっちゃうんじゃないだろうか。高齢化はあと10年ぐらいが一番厳しくて、そのあとは平均寿命が下がってくるような気がする。そうすれば年金財政も安泰でしょ。少子化はなんとかしないといけないけど。
あとは新型インフルエンザで、人口の2割くらいが亡くなるだろうから、それでバランスが取れるかもね。
まあ、そんな先のことを考えても仕方がない。明日のこと、来年のことぐらいで精一杯だ。
さて、次は何を読もうか。ちなみに明日は健康診断だ。一年ぶりのバリウムだ。

感染遊戯
感染遊戯誉田哲也

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猫は忘れない

東 直己著『猫は忘れない』読了
この時点での、探偵シリーズの最新作。
今回はあまりハードボイルドでもなく、動きもあまりない。
旅行に行く間だけ、猫にえさをやってくれと頼まれた主人公が、その頼んだ女性の他殺死体を見つけてしまうところから始まる。女性の身辺でなにが起こったのかを、すこしづつ解き明かしていくが、意外なところに犯人がいた。
相変わらず、携帯電話を持たないので、メールは必ずPCで受けるめんどくさい主人公だが、それでなんとか連絡がついてしまうところがすごい。昔は携帯もなくて、なんとか待ち合わせをしていたのだから、それに比べれば進歩なんだが。ちょっとめんどくさすぎるところがいいのかもしれない。
ちょっと動きが少ないのが、どうなんだろう。主人公に女が出来てしまったので、それに縛られている感じもいいんだか悪いんだか。まあ、シリーズものなんでね。いいんでしょ。これで。

猫は忘れない (ハヤカワ・ミステリワールド)
猫は忘れない (ハヤカワ・ミステリワールド)東 直己

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首都感染

高嶋 哲夫著『首都感染』読了
ちまたでは季節性インフルエンザが猛威を振るっているが、こちらは何年か前に少し話題となった鳥インフルエンザの爆発的感染:パンデミックを扱った近未来小説だ。
致死率60%と言われる鳥インフルエンザは今のところ、人から人への伝染の事実はないが、確実に何年かしたら、起きるだろうと言われている。そのときどうすればいいか。基本的に空気感染をするわけではないので、飛沫感染または接触感染を防ぐしかない。感染者の移動や集会などを防ぐことによって、感染の蔓延を防ぐのだが、それを徹底するためには、感染した地域を封鎖するしかない。そのため、この小説では首都圏を環八で封鎖するという事態で描いている。
実際にこんなことが出来るとは思わないが、このくらい大胆にやらなければ、一気に感染が進んでしまって、その6割が亡くなるということで、それはすごいことだ。実際にそういったことが起こらないことを祈るが、いつ川起こるのだろうね。そのときには正しい知識で対応できるようにしておきたいものだ。
小説としては、ワクチンの開発ができて、おまけにノーベル賞ものと言われるインフルエンザ治療薬が開発され、ハッピーエンドに終わるのだが、きっとそんな希望的なことは起きない。だから、やっぱり予防しかないだろう。
今のうちに知識を得るという意味では非常に参考となる小説だった。

首都感染 (100周年書き下ろし)
首都感染 (100周年書き下ろし)高嶋 哲夫

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嫉妬事件

乾 くるみ著『嫉妬事件』読了
嫉妬はSHITにかけてある。
舞台は1985年くらいの大学のミステリー研究会の部室。本棚の本のうえに”ウンコ”が置かれていた。この謎を解くという話。これがギャグやバラエティ系に流れずに、本格ミステリーとして犯人探しを行う。これを文庫とした文春文庫をほめるべきか。内容的にはしっかりしたミステリーになっている。
最後のところで動機がちょっと面白くなかったが、筋としてはわるくない。
一点だけ、時代考証ということもないが、この年代だとまだコンビニは出てきていない。コンビニのレジ袋に本をしまう記述が出てきているが、ちょっと合わないかな。
それ以外はいいんじゃないかな。
あとがきで書かれているが、この大元となった事件は京大のミステリー研で実際にあった話らしいが、それをしっかりした小説にまとめた力量はすごい。しかし、ネタがネタだけにちょっとね。

嫉妬事件 (文春文庫)
嫉妬事件 (文春文庫)乾 くるみ

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