消失グラデーション
長沢 樹著『消失グラデーション』読了
このミス六位。横溝正史賞受賞作品。
参りました。最初から、なんとなく違和感があったのだけど、なかなか読み解けず、違和感を持って読み続けていたものが最後にぱたぱたとつながって、あーそうだったのかと感嘆してしまった。
確かに最初のところを読んで、何度も登場人物一覧を確かめ、そんなことはなかろうと確認していったのだけど、作者の意図にまんまとはまってしまった。
舞台は高校のバスケット部。一人の少女が事件の最中に消えてしまう。どうなっちゃうのだろうと思いつつも、複雑な人間関係から、なかなか読み飛ばすことも出来ず、おかげで時間をかけて読んでしまった。
いやー、これは映像化できないでしょ。最初にネタバレしちゃうもんね。ミステリー小説はこういうことが出来るから魅力的なんだよね。
装丁の写真もいわくありげで魅力的。
ミステリー好きなら、絶対に読むべき。
消失グラデーション | |
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