イニシエーション・ラブ
乾 くるみ著『イニシエーション・ラブ』読了
なんとなく手に取って、静岡県出身だということで読むことにした。
この小説がミステリーだということに最後まで気がつかず、アマゾンの書評をよんでいるうちに読み返してやっと理解した。
というのも、この小説の舞台は自分の大学のころと良く似ていて、舞台の半分は静岡なので、まさに自分が感情移入してしまって、すっかり青春恋愛小説だと思ってしまった。それで、読み終わった後にこの後の展開はどうなるのだろう、続きは出ているのかって感じで思ってしまった。でも、最後の1ページに違和感はあった。なんかおかしいと言えばおかしい。それで、もう一度最後のページをみると、”あー、そうか”てな感じ。
だまされましたという表現でいいのかな。ミステリーの質としてはいいのではないかな。
そもそも感情移入してしまった背景は、主人公が静大生で、つきあっている女性が歯科衛生士で、車でドライブして静波海岸に行くなんてねぇ。(自分も静大生でうちのかみさんも歯科衛生士だし。著者は私より2つ下ぐらいだし。)伊勢丹の隣に吉見書店があってなんてなつかしい。公衆電話がカード式で高かった様子なんかまさにその通りっておもってしまった。
どちらかっていうと、このころの静岡近辺をもう一度使って小説書いてほしいなぁ。
イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)
乾 くるみ
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