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スリープ

乾くるみ著『スリープ』読了
『リピート』に続く時間ものSFミステリー。
今度はタイムスリープして未来に行ってしまった少女を描く。いわゆるコールドスリープの装置に入って、30年後の世界で目覚める設定になっている。途中までは単純なタイムスリープものかと思っていたら、実はそうではなくて、30年前に取られた全身標本から人を作り出してしまったというもの。なかなか深い。
タイムスリープものとしては北村薫の『スキップ』があげられるだろう。それと、人体複製の話を組み合わせている。たしか、ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』シリーズで高速に近い速度で移動をする方法として、人間を分子レベルで一度分解して解析して、その情報を光速で送って、現地でその情報をもとにもう一度人に作り出して、結果的に光速に近い速度で遠距離の移動を可能にするという話があったと記憶している。
結果的にそのようにして作り出した人体が、代謝的には不完全で長く生きられなかったという結末となっているが、途中まですっかりだまされて、非常に面白かった。科学的知識もそれなりに含められていて、おもしろい小説になっている。

スリープ
スリープ乾 くるみ

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OCZ Technology Vertex Plus (SSD) 障害報告

前の記事ではminiのSSDへの交換を書いたが、これに使ったOCZ TechnologyのVertex Plus(120GB)がくせ者でした。
そもそもオークションでやや安価な即決価格で出ていたので、なんかなーとは思っていました。仕様としてはSATA2までの対応品なので、今の主流のSATA3ものに比べると人気がないのはそうかなとも思っていました。
とりあえず落札して、ものとしては販売店の領収書も保障書も付けてもらったので、最悪はサポートに連絡すればいいかとインストールを始めた。
まず最初、フォーマットからOSインストールまで無事終わり、再起動するも起動せず。ボリュームがないと言われる。あれ、おかしいなと。再度フォーマットをするとパーティション作成で止まる。あれ。
一度電源を落として、物理的な接続部分をチェックして、再度電源投入。フォーマットは出来たが、状況は再現。
この時点で、サポートに初期不良かもしれないけどってメールを送る。
サポートからのメールは翌営業日に来たのだけど、”故障の可能性がある。販売店で初期不良で交換してもらうか、RMA番号を発行したので、これを付けてサポートに送り返して。”との回答。オークションで転売されているものだし、販売店って遠くだし、販売時点から1ヶ月も経っているし。

何か情報があるのではないかと、米国のOCZのサポートフォーラムを覗く。当然みんな英語だわ。それでも、つらつら読んでいくと、同じようにちょっと古いMacで同じように使えない現象が出ているような記述があった。それで、新しいファームウェアが出ていると。よくよく自分のファームを調べると3.02だった。最新は3.55。しかも10月の末くらいに出ている。どうもSATA1でのアクセスで問題があったらしい。うちもminiは古いので、SATA1なんだわ。
結局、ファームウェアを焼くためのCD−Rを作るisoイメージをダウンロードして、別のMacで焼いてもらい、それで再起動する。ここでも一つ問題が。今つないでいるディスプレーがシャープのテレビ兼用なもので、解像度の選択が少ない。再起動したら、解像度に対応できないってディスプレーがおっしゃって・・・。
昔使っていたマルチモード対応の液晶ディスプレーを引っ張りだして、つなげたところ、ファームウェアの更新画面がでているではないかい。
これで、ディスクを選択したら、あっという間に3.55への書き換えが終了。
その後は前の記事に従って、システムの復元を行い、今に至る。いまのところ、問題はなし。
とりあえず、このまま使って、保障は3年ということなので、その間に何かあればサポートに連絡することにした。
ちなみにこのSSDが最悪使えないことも想定して、別のSSDをオークションで入札していて、落札できない金額だろうと思ったところ、意外に安い金額で落札できてしまい、こいつをどうするか思案をしないと。
なあ、今のものが問題なければ、オークション出品かな。

ということで、今回の教訓。
・意外に安いオークションものは、入札前に十分調べること。
・英語のサイトしかなくても、自分で調べて解決すること。
・余分な出費は控えること。

どなたか、同じ問題で悩んでいる人には参考になってくれるといいけど。

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mac mini HDDからSSDへの交換

先週金曜日夜から、昨日までうちのmac miniからアクセスが出来なかった。
内蔵のHDDの調子が悪い気がして、HDDを交換しようと言うことになった。HDDの調子が悪い気がするというのは、アクセスが異常に遅い時があって、TimeMachineのバックアップが1時間近くかかっていたり、HPがなかなか更新されなかったりで、ディスクユーティリティでは何ら異常は出ていないが、おかしい状態。たぶん、HDDのどこかでアクセス障害がでている。こうなったら、交換しかない。まだ、アクセスできている状態でバックアップを取って、交換することにした。
交換用にHDDを検討したが、うちのminiは結構昔のやつなんで、SATAのType1しか対応していない。だから、最新のSATAのHDDでも能力を発揮できないということ。(このSATA Type1しか対応していないことがあとで障害となるのだが、それは別途。)
容量もそれほどいらない。今が、80GBで60GB程度使用している。ということで、SSDにしようと物色した。最新式のものは高い。容量も128GB程度あれば全く問題ない。新品だと、15000円くらい。そうなるとオークションで型落ちでいいので探してみたが、なかなか中古も出ていない。たまたま、見つけた120GBのものが1万円ぽっきりだったので、飛びついて即決してしまった。(これが問題のもと。これについては別記事で。)
うちはMacなのでTimemachineでバックアップを取っている。ストレージはバッファローのNASだ。バックアップの取り方はいろいろなサイトに出ているので、それを参考にしてバックアップは取得済み。ただ、なかなかバックアップからの復元については記事がない。自分の備忘禄もかねて、以下に手順をあげる。といっても非常に簡単だが。
まず、開腹して、HDDをSDDに物理的に交換。型さえ間違えなければ、問題はない。開腹もいろいろなサイトやYouTubeにでている。接続を終えたら、OSのセットアップディスクで起動。通常はSSDがノーフォーマットなので、ディスクを入れれば自然に起動するが、自然に起動しなければ、”C”を押しながら電源をONにする。
起動して、言語選択をするとインストール開始の画面となるが、まずツールのメニューでディスクユーティリティでフォーマットしてやらないといけない。普通にフォーマットをしてあげる。
その後、一度大元の言語選択の画面まで戻る。そうすることによって、今フォーマットしたディスクをマウントしてくれる。もう一度ツールメニューのバックアップから復元が一番下にあるので、それを選択。するとバックアップが保管されているストレージが出てくる。(NAS側がATPをサポートしていないと出てこないかもしれないが。)ストレージのアクセスID、パスワードを入力すると、バックアップしているボリュームを選択する画面となる。同じNASで別マシンもバックアップしている場合にはいくつかでてくるはず。そのなかなかターゲットを選択。そうすると、ストレージを読みにいってくれて、どの時点に戻すかの一覧がでてくる。これを選択すると、復元する容量の計算をしてくれる。計算をしている間に、ターゲット先のボリュームが出てくるので、これも選択。あとはひたすら待つだけ。
正常に終われば、再起動のダイアログがでてくる。

いやー、簡単になったものだ。今まで何度かマシンの移行とか、バックアップからの復元とかやってきたけど、ここまで簡単なことはなかった。これだとバックアップを取ってあれば、いつHDDがお亡くなりになっても、全く問題なく前の環境を復元できる。楽になったものだ。
これで、当面このminiを使い続けることが出来るだろう。

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リピート

乾 くるみ著『リピート』読了
著者の作品を続けて読んでいる。
今回はミステリーもあるが、SFものと言っていいだろう。タイムスリップして、1年前に戻ることが出来ると言われて、その話に乗って一度は戻るが、同じく行った仲間たちが次々と亡くなっていく。犯人はだれか。運命とはどれが正しいのか。そしてもう一度繰り返したところ、結末が待っていた。
ケングリムウッドの『リプライ』がこの手の状況のSFとしては名著だが、そのことも中に出てくる。北村薫もグリムウッドのアイデアと同じ着想を持っていたが、先を越されたのであわてて、『スキップ』などのシリーズ物を書いている。
今回は元の世界の1年ほど前に戻ることになる。戻るというのは意識として継続しているが、時間は戻っているということだ。経験や知識を引きずっているので、たとえば競馬の大穴で大金を得ることは出来たりする。不思議なもので、元に戻ると前と違う生き方をしたくなるものなのか。恋人と別れてみたり、新しい恋人を見つけたり。
確かにこういったことが出来るのなら、やり直してみたいこともあるだろう。でも、それがいいかどうか。まあ、真剣に考えるだけ無駄だろう。そんなことはできないのだから。
今をしっかり生きるしかないのだと。

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Lumix FX77 ゲット

TNC(TOKAIネットワーククラブ)さんのラッキーナンバーズで当選しました。
20周年記念ということで、賞品は豪華になっていました。
テントとか、iPod nanoとか選べたのですけど、一番ほしかった最新のデジカメにしました。
Lumix FX77
どうもありがとうございました。
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歌舞伎町セブン

誉田 哲也著『歌舞伎町セブン』読了
著者の小説は結構読んでいるが、これはまた新しいシリーズを作る序章なのか。
新宿歌舞伎町を舞台に、やくざと住人たちの裏の戦いを描いている。ただ、これから展開していくためのいろいろな伏線が散らばっていて、それがどう関係するのかはこれからのお楽しみかな。
自分は夜の歌舞伎町には足も踏み入れたことはないが、いろいろ起きていることは本当なのかどうかもわからない。さすがに、死体を生ゴミといっしょにして、ゴミ収集車で回収していくなんてことはないと思うけど。
裏でどういうことが起こっているかはわからないものなので、想像しながら読むのも楽しい。巻き込まれたくはないものだが。

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感染遊戯 主よ、永遠の休息を ハング 国境事変 (中公文庫) インビジブルレイン

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システム障害はなぜ二度起きたか

日経コンピュータ編『システム障害はなぜ二度起きたか』読了
雑誌の方でも特集されていたが、図書館で見つけて読んだ。
日経コンピュータだから出来ることだと思われるが、みずほ銀行およびホールディングスをメッタ切りにしている。確かに多くの問題があって、それらの対応を怠ってきたことから、システム障害を起こして、利用者に多大な迷惑をかけてしまった。ただ、大上段にメッタ切りするほど日経コンピュータは偉いのか。
分析は見事だ。単にシステムの問題とか、運用者の問題にさせずに、このようなシステムを放置してきた経営者の責任を述べている点は共感できる。
経営者が総じてITに無知であるという点も同意する。システムを使っている側は使えていることが当たり前で、使えなくなるとか不便だということには大声を出す割にはお金をかけない。人力でなんとかしろと言ってくる。
自分もシステムを運用する側なので、そちらの立場を明確にしてくれている本書はありがたい。ただ、この本を読む経営層はどれだけいるのか。日経コンピュータを読む経営者はいるのか。
残念ながら、ことITに関していうと日本の経営者は明治時代の感覚と変わっていないのではないか。
本書が述べているように、2度あることは3度ある。どこかでもう一度大きな障害を起こすのではないかと危惧される。まあ、みずほ銀行に入れていた預金はほかへ移してしまったから、自分はいいけど。
経営層にはシステムを作るということ、動かし続けるということがどれだけ難しいかということをもう一度理解してもらいたいものだ。

システム障害はなぜ二度起きたか――みずほ、12年の教訓
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イニシエーション・ラブ

乾 くるみ著『イニシエーション・ラブ』読了
なんとなく手に取って、静岡県出身だということで読むことにした。
この小説がミステリーだということに最後まで気がつかず、アマゾンの書評をよんでいるうちに読み返してやっと理解した。
というのも、この小説の舞台は自分の大学のころと良く似ていて、舞台の半分は静岡なので、まさに自分が感情移入してしまって、すっかり青春恋愛小説だと思ってしまった。それで、読み終わった後にこの後の展開はどうなるのだろう、続きは出ているのかって感じで思ってしまった。でも、最後の1ページに違和感はあった。なんかおかしいと言えばおかしい。それで、もう一度最後のページをみると、”あー、そうか”てな感じ。
だまされましたという表現でいいのかな。ミステリーの質としてはいいのではないかな。
そもそも感情移入してしまった背景は、主人公が静大生で、つきあっている女性が歯科衛生士で、車でドライブして静波海岸に行くなんてねぇ。(自分も静大生でうちのかみさんも歯科衛生士だし。著者は私より2つ下ぐらいだし。)伊勢丹の隣に吉見書店があってなんてなつかしい。公衆電話がカード式で高かった様子なんかまさにその通りっておもってしまった。
どちらかっていうと、このころの静岡近辺をもう一度使って小説書いてほしいなぁ。
イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)
乾 くるみ

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)
リピート (文春文庫) 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) ハサミ男 (講談社文庫) 十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫) 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
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