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介護退職

楡周平著『介護退職』読了
なかなか鋭い話を題材としている。自分にも同年代の年寄りと同居しているので、身につまされる。
主人公は大会社の部長。出世レースと戦いながら、子供は中学受験と厳しい状況。そんな中、ふるさとで一人暮らしだった母親が雪かきで倒れ、骨折。リハビリで東京で同居するが、痴呆も出て介護生活に。そんななか、今度は妻がくも膜下出血で倒れ、入院することに。
結局、会社は閑職に追い込まれ、最終的に自主退職してしまう。介護休職制度とかないのかと思ってしまうが、最後にはヘッドハンターに次の会社を紹介され、母親の介護はなんとか身内でやることでうまくまとまるのだが、現実にはそんなにうまくいかないだろう。
ケアハウスや介護付き老人ホームに入れられるところはいいけれど、どこも入所待機者がたくさんいて、とてもそんな所を待っていられない。老老介護や家族が介護することになり、ストレスもたまることに。
うちのじいさんは自分ではぽっくり逝くと言っているがそれもどうか。自分で決められるものではないし、自分の父親=私のじいさんはしっかり痴呆になって3年くらいその状態のままだった。夜中に勝手に歩いていってしまうし、分けにわからないことを言い出すし。
まあ、つらいけれど家族だしね。最後まで見てあげなきゃとは思っているけど。
しかし、高齢化社会もつらいものだね。

介護退職
介護退職楡周平

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