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月は怒らない

垣根 涼介著『月は怒らない』読了
不思議な小説だ。
登場人物は市役所に勤める独身の女性と、その女性とつきあう4人の男。
一人は暴力団ともつながりのある、チンピラの一歩手前の若者。借金取りのまねごとをしている。もう一人は合気道を祖父から習った大学生。あとは警官と老人。
前の若者たちとそれぞれ個別に女性がつきあう。日を分けて。そのつきあい方もよくわからない。なんとなくつきあっている感じ。当然、男女の中になっていく。警官は妻子持ちだったので、深い関係にはならず、お話しするだけのおつきあい。老人は公園でのお話の付き合い。
どうも、女性にも過去があり、そのなかで不器用に生きていっているのではないかと思うのだが、過去は語られず。そのうちに若者たちが女性を巡って喧嘩になる。それぞれ別個につきあっていることもよくわからない。
なんとなく、もっと話が進展するのかと思っていたが、あっさり最初の男としっかりつきあっていく人生を選んで終わりになる。まあ、ハッピーエンドなんだろうけど、こちらは不完全燃焼だな。
なんかもっと展開とか出来たかと思うけど。途中で煮詰まってしまったのか。
デビュー当時のカミソリの切れ味を失っているような気がする。

月は怒らない
月は怒らない垣根 涼介

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