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プライド

真山 仁著『プライド』読了
短編集。特に同じ登場人物が出てくるわけでもなく、あとがきには”プライド”をテーマにしたということも書かれていたが、そう感じなくてもいいかな。
第一話が事業仕分けの仕分けられる官僚を描いているが、いろいろな見方があることがわかる。確かに事業仕分けであの短時間で結論を出す手法はマスコミを通じで国民受けはするけれど、実際に仕分けを行っている人たちが何も知らないど素人で、その人たちに必要性を判断してしまうということはもしかすると大きな間違いが発生するかもしれないことを改めて思った。無駄な事業と思われるものはいっぱいあるが、本当に無駄かどうかの判断は難しい。
今回の大震災で防潮堤が各所で壊れ、意味が無かったかの印象を受けたが、先日セミナーで聞いた話では、防潮堤があったことによって、幾分か潮の流れが弱まったり、時間を稼いでくれたことは事実らしい。結果論で無駄だったかどうかはなかなか判断が難しい。
いろいろ考えさせられる話が多い。ミツバチの集団失踪の原因がある種の農薬ではないかという話とか、事実かどうかはわからないがそういったこともあるだろう。今時の田舎で蚕を飼って、生糸作りを始める話とか。結構膨らめると面白そうな話をコンパクトにまとめていて、おもしろい短編集になっている。

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