チーム
堂場 瞬一著『チーム』読了
ちょっと季節が早すぎた。箱根駅伝をモチーフにした作品。
しかも学連選抜の”チーム”だ。
最近はそうでもないが、学連選抜チームがけっこういい順位でゴールした年があった。まあ、箱根駅伝を予選で通過できなかったチームの精鋭を集めてチームとしたので、うまくいけばいい順位にいけるのもわかる気がする。ただ、やっぱり、駅伝もチーム競技なので、全体のレベルと個々の能力がうまく重ならないといい結果には結びつかない。
物語はチーム作りから始まる。一人の異端児と1年生で初めて走る選手などがおり、チームをまとめるのは結構難しい。レース本番となり、一年生が経験不足から足を引っ張り、順位を落とす。そこから驚異的な粘りを見せ、5区山登りでいい線までいく。
往路でも順調に進み、異端児が走る9区で区間新でトップでたすきを渡す。キャプテンとしてチームをまとめた主人公が10区を走り、トップでゴールといけばいいのだが、途中で怪我の影響で順位を落としてしまう。まあ、展開としてはこれでいいだろう。
正月の風物詩として箱根駅伝を知らないものはいないだろう。毎年、のんびりとテレビで観戦しているが、けっこうドラマもある。小説としては良く出来ている。さすがはスポーツものの第一人者だ。安心して読める小説だ。
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