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首挽村の殺人

大村 友貴美著『首挽村の殺人』読了
横溝正史ミステリ大賞受賞作。まさに横溝テイストを出しているいいミステリー。
舞台は現代の東北。山間部で無医村に医者がやってくる。その医者が何者かに殺され、そこからドラマが始まる。医者の死体を発見した人たちが次々を殺される。片や、巨大な熊が出現し、村を襲う。実際にこの連続殺人を行っているのは誰なのか。24年前の火災事故との関連はいかに。
八つ墓村を思わせる雰囲気のなかで連続殺人。しかも悪魔の手毬唄を思わせる見立て殺人といろいろな趣向をこらしている。確かに、動機とか証拠とか現代ミステリーでちゃんと語られなければ行けないところは少し省いている感じもあるが、まあそこは田舎のことなのでうまくくるんでいる。
八つ墓村も小説で読み、映画も見たが、あの何とも言えない雰囲気をもう一度感じさせてくれてうれしかった。

首挽村の殺人
首挽村の殺人大村 友貴美

角川書店 2007-07
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