銃・病原菌・鉄
ジャレド ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』読了
どこかの書評に出ていたので読んでみたが、やっぱり難しい。
なざ、人類はこんなに発展することが出来たのかを科学的な史実を元に解説をしている。
まず、狩猟生活をしていた人類が農耕生活に移っていったきっかけは何か。世界中の各地で農耕が始まるが、その時期は当然ながらばらばらである。それぞれが独立に農耕生活を始めていると思われるが、そのきっかけはなにか。
農耕生活によって人類は定住生活を始めるようになり、人口が増えるようになる。そうするとさらに食料生産を増やさなければならなくなり、様々な工夫が登場してくる。
さらに、文字はどこで発明されて、どのように伝わったのか。独立して文字を発明した地域はいくつあったのか。
過去の遺跡から、科学的に解明された情報を元にこういった疑問を説明している。
人類学を学ぶ上では、最初に読むべき本かと思う。
我々人類がなにもないところから、ここまで発展していくのに、2万年から5万年かかっている。その間にいろいろ発明をしてきたが、一方では野生の動物を絶滅させていたり、戦争や征服によって殺戮を繰り返したり、また、免疫のない状態で新たな病原菌が持ち込まれたことによって、大量の病死者がでたり、いろいろなことがおこって今日まで来ている。
限界はどこまであるのかという疑問はあるが、高度に社会生活化されている割には、人数が多くなることで意見のまとまりができなくなって、方向がわからなくなる。
日本の政治状況もある意味、仕方がない状況なのか。それは人類学の結論とは全く関係ないと思うが。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 | |
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