恋愛函数
北川 歩実著『恋愛函数』読了
題名に惹かれて。
導入部はすごく面白いミステリーなのかと思ったが、読んでいくにつれて、どうも登場人物が混乱してきて、いろんな意見をいろんな場面でしてきて、さっぱりわからなくなった。最後までどんな動機でどうなったのかがわからなかった。
恋愛函数とは相性診断を科学的にしていったものらしい。実際に相性がいいと言われているカップルとか夫婦とかに様々な二つの図形をみてもらって、どっちが好きかを判断してもらう。その答えをベースに数学的に近似値として高い数字をはじき出してくれる函数を導きだし、それをベースに男女の相性を診断するというもの。それを使った結婚情報サービスのカップルで殺人事件が起きる。函数が高い数字を出したものが実は相性がいいだけではなく。悲劇的な結果を生むのではないかという話が勝手に進んでいって・・・。
まあ、相性が本当に数値化されるのであれば、それは面白いかもしれない。でも、一番の問題は相性がいいと言っているカップルや夫婦がどれだけのものかということだろう。自己申告だとしたら、どちらかがそう思い込んでいる場合もある。相思相愛なんてそうそうあるもんでもなし。
まあ、SFチックでいけばもう少し面白くもなったのではないかと思うけどね。
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