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薔薇を拒む

近藤 史恵著『薔薇を拒む』読了
ちょっと変わったミステリー。
主人公は両親を亡くした17歳の少年で、都内の篤志家から3年人里はなれた場所で働いてくれれば、その後の4年間の大学の学費を出してくれるということで、そこに向かう。一緒に行く人も同い年で両方とも端正な顔立ち。行った先には同じ年頃の一人娘と家庭教師などが住んでいる。同じ年頃の男女が住めば、間違いも起きるはずなのに、なぜ、あえてそのようなことをしたのか。それが謎だ。
そのうちに働いている男の死体が湖のボートで見つかる。実は娘には姉がおり、その姉は自殺したことがわかる。謎が謎を呼び、意外な犯人がでてくる。
なかなか難しい状況を作り出し、読んでいて不思議な感覚に包まれるが、人物描写がしっかりしているので、主人公の気持ちなどがよくわかる。最後のところですこしもやもや感は消えるが、やっぱりちょっと残るものがある。
ちょっと消化不良かな。

薔薇を拒む薔薇を拒む
近藤 史恵

講談社 2010-05-27
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