折れた竜骨
米澤 穂信著『折れた竜骨』読了
ちょっと変わったミステリー。
舞台を中世ヨーロッパとし、ある意味離れ小島で起きた殺人事件を騎士が解決する物語。
最初、なかなか情景に入っていけなかったが、途中からは面白くなって読んだ。問題編と解決編がだいたい分かれている正統派のミステリーになっている。途中で出てくる走狗(ミニオン)という操り人形が殺人を犯したというあたりはちょっとわからなかったが、まあ、うまくまとめている。
具体的なことを書いてしまうとネタバレになってしまうので、書けないが、騎士の弟子ニコラがいい味を出している。
最後に出てくる”折れた竜骨”が合い言葉になるということで、続編を作ってもいいかもしれない。
中世ヨーロッパの雰囲気にいかに早く慣れるかで面白く読めるかが決まる。
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