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交渉人・籠城

五十嵐 貴久著『交渉人・籠城』読了
交渉人シリーズの第三弾。
今回は喫茶店の店主が客を人質に自分の店に立てこもり、それにたいして交渉人東野警部が説得を試みる展開。最後まで犯人の要求と真意がわからず苦労するが、どんでん返しとしては人質だったと思われる客の中に犯人の妻がいて、隙を見て思いを遂げようとするところはちょっとびっくりさせられる。
この小説もバックにあるのは少年法だ。犯人の娘は少年に殺され、しかも心神耗弱状態であったということで医療少年院に入所し、3年ほどで出所した。この少年を連れてくるように要求し、さらにテレビ中継を要求して、生中継で謝罪を求める。当然まだ少年なので、氏名などを公表できるのかも問題となる。この時点では被害者でも加害者でもない少年は顔も名前もTV中継されても問題ないのかな。これによって社会的な制裁を与えることが犯人の要求であるように語られていくが、最後にどんでん返しを一応入れている。
主題としてはなかなかなものだと思うが、交渉人と犯人のやりとりが変化に乏しく、なかなかこのドラマに入っていけない自分がいた。ちょっとテンポも悪いのじゃないかな。
最後の言葉は訴えるものを持っている。『少年法はだれのためにあるのか。』重い話だ。そろそろ少年法を全面改正するべきではないのか。

交渉人・籠城交渉人・籠城
五十嵐 貴久

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