ふたりの距離の概算
米澤 穂信著『ふたりの距離の概算』読了
『氷菓』から始まる高校古典部シリーズの最新刊。
今回は主人公たちが2年生となり、新入生に勧誘を行い、古典部への入部をしてもらう最中に、ひとりの女の子が仮入部までしたのに、本入部をせずに退部してしまうという状況で、この理由を校内マラソン大会のなかで解き明かすという話。
マラソン大会の進行とともに話が進んでいくのは読んでいて面白い。恩田陸の『夜のピクニック』みたいな感じかな。でも、なかなかこの謎が深い。いろいろ伏線が張り巡らされていて、それが最後につながって、謎は解けるのだが・・・。
ちょっと凝りすぎな感じはするが、このシリーズを待っていた読者にとっては読みたい作品だろう。
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