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骨の記憶

楡周平著『骨の記憶』読了
楡さんの小説はどれも重い。読み応えがある。
今回はミステリー調の小説だ。主人公の自伝を語る形になっているが、少年時代に事故でなくなった人を埋めてしまい、それを引きずって生きてきて、最後にその事実を娘に手紙で語る。その場面から始まるのだが、もう読むのを止められない。一気に読んでしまった。
年代的には終戦後ちょっとした時代に少年時代を東北ですごし、集団就職で東京に出てきた。これも事故だが、住んでいたアパートが火事となり、たまたまいた友人が身代わりとなって亡くなり、訳あってその友人に成り済ましてその後の人生を歩むこととなる。
友人が成田に土地を持っていたことにより、その土地を空港公団に売却して得たお金を元手にして運送会社を起こし、それから順風満帆の人生となる。だが、事業では成功したが家族には恵まれず、結局子供は出来ず、再婚しても妻には裏切られ、人生最後にして築き上げた財産を処分し、少年時代の出来事のカタを付けることとなる。
時代背景をうまく写していい小説になっている。おすすめ。

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