1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター
五十嵐貴久著『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』読了
『スモーク・オン・ザ・ウォーター』はディープパープルの代表作だ。YouTubeで検索すれば、本家本元のライブから、ギターの教習まで出てくるロックのポピュラーな曲だ。
主人公は40歳を過ぎた主婦。中学浪人になってしまった息子と製薬会社につとめる夫というごく普通の環境だが、暇を持て余したことから、コンビニのレジ打ちバイトを始め、たまたま万引き犯を見つけちゃったところから、話が動きだし、女3人でバンドをやろうということとなり、それで演奏するのが『スモーク・オン・ザ・ウォーター』。
中年女性版の『スイングガールズ』というところかな。
ベースが足りなかったので、張り紙で募集して、そこからこの1曲のためにスタジも借りて練習し、最後には高校のチャリティーステージで演奏する。その場面もおもしろい。こうなるとわかっていても読み込んでしまう。うまい文章だと思う。
最近、年がいった人たちがまた楽器を練習して演奏する状況が増えてきているらしい。オヤジバントなんかがはやりだとか。そればっかりではない。バイク乗りも中年が多いとか。青春時代にやれなかったことをもう一度やろうとしている。いや、まだ青春時代なのかもしれない。
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