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冷たい校舎の時は止まる

辻村深月著『冷たい校舎の時は止まる』読了
娘から薦められた本。著者の処女作とは知らなかった。年は私と20歳違うので、現在30歳。
雪の降る校舎に閉じ込められた高校生数人が、5時53分に一人ずついなくなる。ミステリーと言えばミステリー。SFチックというか、結局は空想世界ということなのだと思うのだが。この中の誰かが実際には自殺していると疑って、物語は展開する。実際に自殺したのは誰なのか。解答編までついていて、ミステリーの王道を行く感じもある。
上下巻の長い小説だ。文庫でこの厚さはすごい。でも、けっこうスラスラ読める。展開がよく考えられていて飽きがこない。長さを感じさせない。
途中のエピソードが秀逸だなと思ったのだが、それが最後の回答編で非常に意味を持つことを最後の最後にわかる。
著者のほかの本も読んでみたくなる。

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