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見知らぬ明日

栗本薫著『見知らぬ明日』読了
グインサーガ130巻読了。結局未完になってしまった。
第一巻を読んだのは大学4年の頃のはずなので、27年かかって読み続けてきたが、終わらなかったのかという思い。もうすぐ1周忌のはず。
栗本薫の頭の中にはこのお話をどうしていくか、終わりまでの構想はあったのか。当初100巻までは行くということで、途中外伝等をいくつも出し、最初の外伝でたしかイシュトヴァーンが王となり、グインに子供が生まれるという状況だったので、それが最後の最後にきて結びつく状況になったのだけれど、でも終わらない話なのだよ。
最後の3巻は読んでいて生と死を感じさせるところがいくつかあって、著者の死後読んでいるこちらとしてはいたたまれなかった。著者も死期を感じながら書いていたのだろう。だとしたらなおさら、このお話をどういう形にして終わらせるかは残しておくべきではなかったか。(死者にむち打つようで恐縮ではあるが。)
読み終わったけど、本当にもう続きが読めないのだとすると非常に悲しい。脱力感もする。けど、栗本薫以外がこのお話を続けていけるかは疑問だ。やっぱり未完のまま終わらせるのがいいのだろう。
定年になったら、第一巻からもう一度読んでみよう。

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