贄の夜会
香納諒一著『贄の夜会』読了
ミステリーにくくらえると思うが、サイコサスペンス&ハードボイルド的なところもあり、面白かった。
冒頭で女性が二人殺される。ひとりは後頭部をはげしくものにぶつけられ、もう一人は両手を切り取られて発見される。この犯人探し的な側面もあるが、過去の少年犯罪や猟奇的な殺人をちりばめながら、そして警察内部の汚職も交えて話は進んでいく。最終的な犯人は意外なところでみつかる。
この小説は2段組みなので分量はかなり重い。のちに文庫版もでているが上下巻になっている。
実はこの小説を一度読み始めたが、途中で苦しくなってほっておいたもの。そのあと、もう一度読み出したが、中間から後半は一気に読める。そこまで行くのがなかなか大変だった。
いろいろ人間模様もあり、なかなかの大作。著者の代表作とも言えると思う。
おすすめ度:★★★★☆(星四つ)
ちょっと分量が長い点が・・・
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