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植物図鑑

有川浩著『植物図鑑』読了
よくもこういったネタでべたべたのラブコメを書けるものだと敬服する。
主人公のOLが帰宅時にアパートの近くで行き倒れの青年をみつけ、不憫に思って泊まらせてやるところから話は始まる。おなかがすいて無一文だったことから、カップラーメンを食べさせて、その次の朝、その青年が有り合わせのものから朝食を作ったことから奇妙な同棲(同居)生活が始まる。
意外にも好青年で、同居していても主人公には手を出さない。夜間のバイトを見つけて平日は一緒にならないようにして、休日に近所に草摘みにいってそれをうまく料理する。ここが題名の理由。案外町中でも食べられる草が多くあるらしい。これらを題材に最後にはラブコメの王道をいくようなところに持ち込むところは著者の真骨頂。
まいりました。
まず、こんなことは現実には起きないのだけど、そうであってもそうだったらいいなとか思わせてくれる。
おすすめ度:★★★★★(星五つ)
読んで損なし。読まないと損をする。

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