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ベイジン

真山 仁著『ベイジン』読了
昨年読んでいれば、もっと緊迫感もあったかもしれないが、ちょっと時期外れになってしまった。
北京オリンピックを前にした中国で、世界最大級の原子力発電所の建設にあたる物語。
中国には仕事の関係で1度だけ行ったことがある。上海と西安だけだけど。上海の都市部は本当にどこだかわからない感じをさせる近代都市になっていた。高層ビルが多く建っていたし、高速道路も整備されていた。ただ、すこし町から離れると、まだまだ自転車は多く走っていたり、建設中のビルの足場が竹だったり、すごいギャップを感じた物だ。
中国というと、いまだに大量生産の製造基地であるはず。そこで働いている人たちは非常に勤勉のようだけど、全体として一所懸命働くという意識が低いのではないか。共産主義社会で国家が面倒を見てくれると言っていた時代を過ごしてきた人たちからすると、いまの超資本主義の経済は別世界だろう。変なところだけ統制されて、でも経済は資本社会になっちゃっている。非常のおかしな状態なはずなんだが。
そこに原発を作るというはなし。たしかに技術は教えてもらえばなんとかなる。設備もできるだろう。でも運転のノウハウや保守、運用というものはかんたんに教えられるものではない。作中にしばしば出てくる原発での整理整頓や掃除の大事さ、許可されている物以外を入れてはならないことなど、中国の人たちがちゃんと出来るとは思えない。すくなくとも今の中国の一般的なレベルの人たちには。
もっとも、いまは勤勉でよく働くと言われている日本人も200年前は働かずのんびりしていたという話もあるので、まあ、これからに中国も良くなっていくのだろう。
来年上海万博なんで、行ってみたいねぇ。

ベイジン〈上〉ベイジン〈上〉
真山 仁

東洋経済新報社 2008-07-18
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