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聖域

大倉 崇裕著『聖域』読了
このミス19位だが、けっこう良かった。
折しも大雪山系で遭難事故があり、10名の方がなくなるという痛ましい状況もあり、生々しくこのミステリーを読んだ。この小説も山岳事故をテーマに殺人事件が起きる設定だが、中で出てくるように若い人はあまり山登りに関心がなくなり、逆に中高年に人気が出ているらしい。
山登りは特にそうだろうが、進むことより戻る選択をすることが難しい。社会人で仕事を持っている人が仕事の休みを利用して登山という状況では日程的な余裕もなく、出来ることなら山頂を極めたいとか壁を上り切りたいという願望が強く出てきて、引き返す選択が取れなくなる。
今回の事故ではガイドも非常に重要だ。素人に近い人もいる中で先に進むことを選択してしまったことが結果的に大事故になってしまったのではないか。そういう意味では山は人間に取ってはまさに『聖域』であり、侵すことが出来ない所なのだろう。
事故に遭われた方のご冥福をお祈りします。そして、二度とこういった事故の起きないルール作りをされることを望みます。

聖域聖域
大倉 崇裕

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