ジーン・ワルツ
海堂 尊著『ジーン・ワルツ』読了
医療がらみのミステリーと言えばミステリー。
不妊治療、人工授精、代理出産などと現在の産婦人科医療の問題点をうまく組み合わせて物語としている。
この小説に書かれていることはまだ優しいのかもしれない。現実には医者が減ってしまっている。
しかし、ちょっと前まではこういうことは問題とならなかったのに、今になって医師不足になっている現実はどうしてなんだろう。大学からの医師配給制がうまく行っていないという話もあるが、いまいちわからない。
あと、妊娠から出産が結構リスクがあるということは、知っているようで知らなかった。妊娠したら、普通に生まれてくるものだと思ってしまっていたが、実際に正常に生まれてくるのは80%程度ということは、けっこうリスクがあるということなんだ。ちょっと前に”生む機械”などとほざいた政治家がいるが、ちゃんと子供を産んでくれることが、この国を発展させるということがわからない人が政治家で議員になっているというこの国はおかしいんだろう。世襲制がどうとか言っているけど、一度現役の議員をすべてやめさせて、新しい人だけ立候補できるようにするとか、任期の制限を設けるとか、議員定数を半分にするとか思い切ったことやらないとだめなんじゃない。
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