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栗本薫 逝く

今日のお昼頃、各ニュースサイトなどで報道されていたが、作家栗本薫さんが膵臓がんのためなくなられたとのこと。享年56歳。
栗本さんの小説に出会ったのは20歳前後なので、かれこれ30年ちかく栗本さんのいろいろな小説を読みあさった。なかでもグインサーガは初巻から読み続けている。最近はグインサーガしか読んでいないかな。
これだけ長い小説を書いてきたことはすばらしい。だが、栗本さんが逝ってしまったことによって、グインサーガは未完成で終わってしまった。様々な伏線、アウラの正体、最終刊の題としてきた『豹頭王の花嫁』、外伝ででてきたグインの子供のことなどなど、そのままあの世につれていってしまった。グインの結末はこちらも墓場に行った後であの世で読むしかなくなったということか。
現在の最終刊は126巻。おそらくあと2、3巻は書いてあるはずなので、そこで終わりになっちゃうんだろうね。他の人が続きを書いたとしても、栗本薫がどうしたかったかということは創作メモでも出てこない限りむりだし、忠実に結末まで持っていくなんて出来ないだろう。残念ながら、これで終わりとなるのをよしとするしかない。
ご冥福をお祈りしたい。

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栗本 薫

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さらば長き眠り

原 りょう著『さらば長き眠り』読了
沢崎シリーズの第三弾。
和製ハードボイルドの傑作。
11年前に起きた高校野球の八百長疑惑と一人の女性の自殺の謎を追う探偵の物語。
長い小説だが、長さを感じさせない。逆に一気に読みたくなるので、長旅など読書の時間があるときに読むのがいいだろう。
それにしても、登場人物はどれも生き生きとして、魅力的。多少登場人物が多くて関係がわからなくなるが、そこは一気に読めば大丈夫。
この和製ハードボイルドをじっくり堪能してほしい。

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私が殺した少女

原 りょう著『私が殺した少女』読了
沢崎シリーズ第二弾。直木賞受賞作品
誘拐と探偵の人探し。単純に言えばそれまでだが、この探偵が憎い。和製ハードボイルドの代表作。
文庫の出版は1996年だが、ハードカバーの初出は1989年あたりのはず。まさに20年前の小説だが、まったく古さは感じない。社会はかわったが、人はそれほど変わっていないということ。
この沢崎という探偵に一度あってみたいという思いが強くなる。
その当時読んでいた人は、この小説から次の作品まで5年間待たねばならなくなる。でも、次も非常に面白い。
続けて読むことをお勧めする。

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そして夜は甦る

原 尞(りょう)著『そして夜は甦る』読了
長らく積ん読してあった原さんの小説を順に読んだ。
まさに和製ハードボイルド。翻訳物の様な雰囲気を醸し出しながら、それを和のテイストで書き上げた探偵小説。
文庫になったのが1995年。ハードカバーはその7年前にでているはず。すでに初出から20年以上経過しているが、決して古さは感じない。それだけ登場人物に魅力があるということか。
この小説を20年前に読みたかった。その後の人生が変わっていたかも。人生までは変わらなかったかもしれないが、読むべき小説のジャンルは変わっていたに違いない。
このシリーズを一気に読む。

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