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隠蔽捜査

今野 敏著『隠蔽捜査』読了
著者の『果断』を読みたかったが、なかなか借りられないので、いろいろ調べていたところ、こちらが果断の前の作品だということで借りてきて読んだ。
非常に濃厚な警察小説だ。
主人公は警察庁のキャリアで東大卒のエリート。まさに役人として上を目指すことを信条とする人間だ。同期に私大卒の人間がおり、こちらが警視庁の捜査の重要ポストにいる。警視庁は東京のいわゆる地方警察にあたる。首都の警察なので、それなりの役職だが、国家公務員としては国の役所である警察庁の方が上だ。
そこに連続殺人が起きる。被害者は昔未成年の頃、集団で強姦致傷をおこしたグループで、それが一人ずつ殺される。
捜査の状況は警視庁からなかなか警察庁に伝わらない中で、組織としてのどろどろした所も描かれる。そんななか、主人公の息子が自宅で大麻をすっているのを目撃してしまう。これをどうするべきか。もみ消すのか。事件とするのか。事件とすれば、いままで築いてきたキャリアが崩れてしまう。
また、連続殺人は犯人が警察関係であることがわかる。これもどう処理するのか。隠蔽してしまうのか。
なかなか難しいテーマをうまく、すんなり書いていて非常に読後感はいい。すっきりする。これであるべき。
この国の政治家に読ませてあげたい。いや、ちぎって食べさせたいものだ。

隠蔽捜査 (新潮文庫)隠蔽捜査 (新潮文庫)
今野 敏

新潮社 2008-01-29
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