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黎明の星

J.P.ホーガン著『黎明の星』読了
『星を継ぐもの』以来、ホーガンの小説はほとんど読んでいるはず。
この作品は前作『揺籃の星』の続編だ。全くの続編なので、前作を読んでいないと話についていけないだろう。今調べたら、自分も読んだのが2005/5なので、4年ぶり。すっかり話は忘れている。
たしか、木星の衛星が飛び出して、太陽に向かって進み、地球にきわめて接近して、その影響で地球上で地殻変動や嵐が起き、人類は生存のためにスペースシャトルなどに乗って地球を飛び出すまでの話だった。もともとその前に土星あたりに植民地が出来ている。
そこから今回の話となり、地球に戻るという話だ。単純に戻るだけではなく、地球に残った人類と地球からさって戻ろうとする人たち、さらには植民地生まれの人たちと旧来と同じ権力争いも生じる。確かにSFなんだけど、SFならではの状況下で泥臭い話なんでちょっとついていけない人はついていけないかも。
今回は結局地球に戻る人たちのうち、植民地派が勝った形となっているが、今後どうなることか。
いちおう次回作も出ることになっているが、まだ執筆されていないらしい。また、5年くらいかかるかも。
案外この3部作最終話を読むとこの連作の評価が変わるのかも。しかし、デビュー作『星を継ぐもの』が良すぎたからね。30年ぐらい前の作品だけど、今読んでもおかしくないからすごい。

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