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最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

高橋 健次訳『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』読了
日経ネットのサイトで紹介されていたので、読んだ。
世の中で過去起きた重大な事故において、関係者はどのように対処したかを脚色をあまりせずに書いている。もっとドキュメンタリー調で書いてもよかったと思うが、そのままでも状況はよくわかる。
スリーマイル島原発事故やアポロ1号、13号の事故、スペースシャトルチャレンジャーの爆発事故など、いろいろな前兆現象や不具合を知っていたにもかかわらず、適切な対処がされていなくて、事故が発生したケースが克明に表されている。
システムにたよるだけではだめだし、人はミスをするという前提で物事は考えなければならない。そして、その備えをすることだ。
日航ジャンボ機の悲しい事故も油圧系すべてだめになって、オルタネートだけで操縦しなければならない事態となり、不幸にも戻れずに墜落してしまった事故があったが、同じようなトラブルがアメリカでDC−10でも起きていたが、奇跡的に着陸できていたという事実は興味深い。決して日航ジャンボ機の操縦士たちがだめだったというわけではなく、DC−10の機長は油圧系が全部だめになる可能性があることを事前に知っていて、そのための訓練をシミュレータで行い、何度か失敗した後に操縦するすべを会得していたという奇跡がある。
ここから得られる教訓は、何事も準備が大事だということだ。準備していても使われなくて無駄になることもあるけれども、事前に準備していればある程度は対処できる。そういった普段の心がけが、万が一のときに差が出るのだろう。
非常にためになる本だった。この本をベースとしてドキュメンタリーも取られているらしいので、もしかしたらDVDで見れるのかもしれない。おすすめの本。

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
高橋 健次

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