ラブコメ今昔
有川 浩著『ラブコメ今昔』読了
自衛隊での出来事をテーマとした短編集。自衛隊の中身がよくかけている。
中で語られる幹部の若い隊員への言葉が印象深い。
両親が自衛隊員だったとして、子供が出来たとする。確かに何かあれば自分たちの親に預けるなどすればいいが、もし、両親ともに有事で出動命令が出て、万が一戦死したとしたら、孤児となってしまう。そういったことも考えて子供を作っているのか、両親とも自衛隊員でいるのか。深い言葉だ。
最近の自分の仕事はお客様のシステムを預かることだ。なにも問題が起きなければ、なにもすることがない。いわば平常時の自衛隊と同様だ。だが、ひとたび障害が起きたら、一刻も早く復旧をしてあげる努力をしなければならない。そういったことを考えると今やっている仕事は自衛隊員と同じように縁の下の力持ちなんだと再認識した。
逆に言うとリスクをちゃんと判断して、業務を行わなければならないということだ。特定のだれかしか出来ない作業があるとしたら、その個人に万が一のことがあったら、それだけで大きなリスクを抱えていることとなる。つくづく大変な仕事だと思う。
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