プラチナタウン
楡 周平著『プラチナタウン』読了
今度は地方自治体の財政破綻と高齢者介護問題を組み合わせて解決しちゃう小説だ。
主人公は大手商社に勤めていたが、ひょんなことから子会社に行かされることとなり、これまたひょんなことから生まれ故郷の町長になってしまった男の話だ。
その町というのが財政破綻状態で、モデルは夕張なんだろうか。距離的には東北の町を意識している。仙台の近くとか。箱もの行政にどっぷりつかって、赤字だらけでどうしようもない状況で町長なんかになってしまって、商社上がりのビジネススタイルでこの難題を解決しようとする。
たまたま工業用団地向けに開発した土地があり、そこをつかって老人向けの施設を作り、お年寄りの終の住処を提供することによって、町の住民にも雇用を提供しようとした。そこは総合商社としてのコネを最大限使うことになる。
ここでも著者の今までの経験が生きている。単に夢物語を語るのではなく、ビジネスライクに実現できる形の提案ができている。実際にこのような土地、場所があったらやれるのではないかと思えてくる。実際には難しいのだろうけど。
ここで書かれているように、地方の問題、高齢者の問題は待ったなしだ。ところが、総理大臣は2年続けてほっぽり出される。無責任と顔に書いてあるやつがやってもだめなものはだめ。自民党も組織としての責任を取るべき。企業だったら当たり前。とっとと総裁決めて、総選挙やって、今度は公明党が民主党と組んで連立政権をとるかもしれないね。とにかく、どこでもいいけど、役人主導でやること決めてたら、自民党だろうが民主党だろうがおなじだ。ちゃんとしたリーダーシップを取れる人に責任を持ってやってほしいものだ。
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