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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

楡 周平著『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』読了
1968年の東大安田講堂事件は記憶にない。7歳だから、小学校2年生だったはず。そのころ担任だった女の先生が産休に入って、一時期各クラスに振り分けされて、その後代替の先生がきたが、この先生とも合わず、ひどく落ち込んでいたのは記憶にある。
そんなときに東大闘争は終わってしまっていたのだが、そのときに同時代を生きていた団塊の世代の人たちには非常に懐かしく思える小説だろう。
そのころと現代をうまくまとめて、若者たちの生き様と権力を握ったものの醜さをうまくまとめている。結局権力を握るためにはひどいこともやらにゃあだめだってことだろう。
楡さんの小説は非常に読みやすい。この小説もわかりやすいし、読みやすい。ただ、後半にかけてかなり息切れしてしまっている印象がある。もっといろいろ書きたかっただろうに、尻切れとんぼになっちゃっている感もある。まあ、あとは想像に任せるという感じかな。
面白いので、読んでみて損はない。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)
楡 周平

講談社 2008-02-29
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