玻璃の天
北村 薫著『玻璃の天』読了
昭和初期を舞台とした『街の灯』シリーズの第二弾。短編集。
最近の北村さんのミステリーは非常に凝っていて、読んでいてなかなか理解されずにいたのだが、このシリーズは昭和初期の東京のおもむきと雰囲気も楽しめてよかった。
表題の『瑠璃の天』はステンドグラスを題材にしている。また、史実の忠実であったり、古典がでてきたり、昔の建物や新聞の内容など、宝物箱から少しずつ出してきてちりばめたようなところもあり、それでいてしっかりミステリーとしての形ができているところはさすがに北村薫だと思う。このシリーズ続けてほしい。
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