クレイジーボーイズ
楡 周平著『クレイジーボーイズ』読了
前回読んだ『陪審法廷』と似たような背景を持つ小説だ。みそのところを話すとネタバレなんで、それは書けないが、非常に面白い小説。読んで損なし。
主人公はアメリカ在住の日本人学生だ。父親が日本で画期的な特許を取得し、それを会社と争っている。現実の話とフィクションをうまくからめているので、読者にはインパクトがある。父親が何者かに殺され、それにオイルマネーが絡むなど、楡さんの最も得意とするところに持ち込んでいる。後半やや強引なところがあるが、それでも現在のインターネットやIT技術を取り込んで面白みを増している。内容がやや過激なので、このまま日本では映画にはできないが、ちょうど映画にするにはいい展開の小説だ。
退屈せずに一気に読めるだろう。
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